Stable Diffusionの性能を最大限に活用するには、GPU以外にもメモリ容量が重要な場合があります。
本記事では、Stable Diffusionに最適なメモリ容量の選び方と、おすすめのメモリを初心者にもわかりやすく解説します。
Stable Diffusionにおけるメモリの役割
Stable Diffusionでは、メモリよりグラフィックボードの容量(VRAM)の方が重要視されますが、メモリの方も重要な場面があります。
多くの人が利用しているStable Diffusion WEB UI版はWEBブラウザで立ち上げるためブラウザに割くメモリとPCの動作や画像生成に利用するメモリ容量が必要なため16gb以上が望ましいです。
Stable Diffusionを16GBのメモリで使用するケース
- 入門者や初心者に適した容量
- 基本的な画像生成が可能
- 複数のアプリケーションを同時に使用する場合はメモリ不足に注意
16GBのメモリは、Stable Diffusionを使い始めたばかりの初心者や、比較的シンプルな画像生成を行う場合に適しています。
基本的な画像生成は問題なく行えますが、高解像度の画像生成や複雑なモデルの使用では、パフォーマンスが低下する可能性があります。
また、他のアプリケーションとの同時使用でメモリ不足になりやすいので注意が必要です。ただし、Stable Diffusionの基本機能を探索する初期段階では、16GBでも十分でしょう。
Stable Diffusionを32GBのメモリで使用するケース
- 自分で画像を学習させてモデルを作るのに適した容量
- モデル同士を混ぜる(マージ)時に
- 他のアプリケーションとの併用にも余裕がある
32GBのメモリは、Stable Diffusionを本格的に使用する場合におすすめです。
高解像度の画像生成や複雑なモデルの使用にも対応でき、他のアプリケーションとの併用にも余裕があります。
32GBあれば、Stable Diffusionの性能を最大限に活用できます。将来的により高度な画像生成に挑戦したい場合は、32GBを選択するのが賢明です。
PCへのメモリ増設方法
動画で分かりやすいものがありますのでこちらを参考にしてください。
自分のPCのメモリがいくつなのか調べる方法
自分のPCのメモリ容量は、Windowsの「設定」→「システム」→「バージョン情報」で確認できます。メモリ増設の方法は、デスクトップPCとノートPCで異なります。
マザーボードの種類も確認する
- パソコンの商品名からマザーボードの型番を調べる
- ケースを開けてマザーボードの型番を確認する【デスクトップPC向け】
その他にもコマンドやツールを使ってマザーボードの型番を調べる方法がありますが、別の知識がいるので今回は割愛します。
デスクトップPCのメモリ増設方法
- メモリスロットの空き状況を確認
- PCケースを開ける
- 空いているスロットに新しいメモリを差し込む
- メモリの規格や動作速度を既存のメモリに合わせる
デスクトップPCの場合、空きメモリスロットがあれば、そこに新しいメモリを追加します。PCケースを開け、空きスロットにメモリを差し込むだけですが、メモリの規格や速度を既存のメモリに合わせる必要があります。
ノートPCのメモリ増設方法
- メモリスロットの空き状況を確認
- 空きスロットがある場合は、デスクトップPCと同様に増設
- 空きスロットがない場合は、既存のメモリを取り外し、容量の大きいメモリに交換
ノートPCの場合、空きスロットがあれば、デスクトップPCと同様に増設可能です。ただし、多くのノートPCには空きスロットがないため、その場合は既存のメモリを取り外し、容量の大きいメモリに交換する必要があります。
Stable Diffusionにおすすめのメモリ
Stable Diffusionを使うのに最新のDDR5規格にするメリットはあまりなく、費用も安くなるDDR4規格で十分です。
※必ず自分のPCのCPUやマザーボードを確認して対応しているか確認してください。
デスクトップPC用
16GBのおすすめメモリ
32GBのおすすめメモリ
ノートPC用
16GBのおすすめメモリ
32GBのおすすめメモリ
まとめ
Stable Diffusionのメモリ容量は、一般的な用途なら16GBでも十分ですが、モデルの学習やモデル同士を混ぜる(マージ)、将来的な可能性を考えると32GBがおすすめです。
メモリ増設は、デスクトップPCとノートPCで方法が異なりますが、比較的簡単に行えます。少しの設備投資で快適になるので検討してみてください。